絶望的最終幻想
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「レノはん!答えてください!!」
猫型パペットは、しつこくレノに食ってかかる。仲間に危険が迫っているかもしれないなら、それは当たり前の行動だ。
レノは「どうしようかな、と」などとノンキに答えていたりするが、実際は、事実を話してこのパペットの先にいる人物が大人しくしていられないかもしれないということを危ぶんでいた。
「相棒、どうしようか、と」
「…俺にふるな。自分で蒔いた種だろ、相棒」
「ごもっともだな、と」
冷たいルードの言葉に苦笑いしたレノは、ここに至ってやっと自分の失言癖と厄介事を持ち込む癖を反省していた。
件の巨大卵を持ち帰ったのも、迷子になったのも、今失言して面倒なことになり始めているのも…全部レノの引き起こしたこと。
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