絶望的最終幻想
□帰還〜指揮官の願い〜
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「なんですって?」
ガーデン1の美人指揮官補佐の顔が驚きに歪む。
「スコール…どうゆうことか説明して貰えるかしら?」
「…アイツを補佐官にしたいんだ。ガルバディアをはじめとした主要国にも既に了承はとってある。……休憩時間が減るぞ?キスティス」
スコールと呼ばれた彼は、すらりと伸びた足をゆったりとソファに伸ばして頬に陰を落とす長い睫を伏せた。
「休憩なんか…!それより何故今まで黙ってたの!?」
「…まさか了承が得られるとは思っていなかったしな。…万が一の時、ガーデンのみんなに迷惑がか
かるのだけは避けたかった」
「迷惑なんて思わないわよ!知ってたらみんな協力したわ!」
「……キスティス」
いったいどれだけの苦労をしたのだろうか…
スコールが望み、1人でやってのけたことは、常識から考えて絶対有り得ないことだ。ガーデンにいる他の人間にも、各
国の重要人にもきっと成し得なかっただろうことを、この若き伝説のSEEDはやってのけたのだ。
きっと自分たち、ガーデンの幹部が手助けをしたところで彼の足手まといにしかならなかっただろうが…それでも自分たちに教えてくれなかったことが、信用されていないようで少