02/09の日記

18:17
春香「Pさんって彼女いなさそうだよね〜」終
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亜美「……さっきから律ちゃんとあずさ姉ちゃんはお姉さんぶってて話にはいってこないけどさー」

真美「真美達知ってるんだかんね」

律子「え? 何をよ」

亜美「律ちゃん、仕事終わったあと事務所で兄ちゃんのこと待ってるよね」

律子「何言ってるのよ。私は事務所に帰っても仕事があるの。別に誰がいるからとかじゃないわ」

伊織「そうかしら? 金曜日のラストは竜宮小町のレギュラー撮りでしょ。直帰してもいいはずだわ」

律子「だからそれは……」

伊織「そうね、仕事よね。だからいつも腕時計気にして、事務所に電話いれて、ローソンで差し入れ買ってくのね」

律子「な、なんで知って……」

亜美「バレてないと思ってたの? そっちのほうが驚きだよ?」


律子「……別に時間を気にしたり事務所に電話するのはおかしくないでしょ? ほう・れん・そうは仕事の基本だわ」

亜美「兄ちゃんの好きなプリンやおにぎりばっかり買うのも仕事?」

律子「……私も好きなのよ」


伊織「どうかしらね……それにあずさ、アンタいつも道に迷っては迎えに来てもらうわよね」

あずさ「そうなのよ〜。プロデューサーさんが親切な方で助かるわあ」

美希「でも、名古屋まで呼び出すのはやりすぎなの!」

春香「なにそれ?」

響「あずさが電車乗り間違えて名古屋まで行ったらしいさー……電車が苦手な自分でも無理があるレベルだぞ」

あずさ「反省してます。でもプロデューサーさんと日帰り旅行楽しかったわ〜」

律子「日帰り旅行って……あずささん、携帯新しくしましたよね? GPS付きのナビついてるやつ!」

あずさ「G・P・S? ああ〜、グッド、ポジション、セーフティのことですね〜?」

雪歩「ここまで堂々としてるといっそ清々しいですぅ……」

真「竜宮小町は伊達じゃないね……」


あずさ「そういえば……私迷っちゃうといつの間にかプロデューサーさんの家にいるんですよ〜」


(完全にわざとなの)(いくらなんでも無理があるよ……)(その手があったか)


伊織「呆れてものも言えないけど……一応聞いてあげるわ。それで?」

あずさ「それでね? たまたまそういう時に限って美味しそうなアイスなんて売ってるのよ〜。早く食べないと溶けちゃうでしょ〜? でも道端で食べるなんて恥ずかしいし……」

春香「勉強になります!」

千早「春香……」


あずさ「それで困ってプロデューサーさんに電話すると家の近くだっていうじゃない? じゃあ、一緒に食べましょう、っていうことになったのよ〜」

真美「あずさ姉ちゃんなんだかこわい……」

千早「あ、あずささんこそ一人暮らしの男性の家に入るなんて、無用心じゃありませんか?」

あずさ「あらあら〜。私はみんなと違ってもう成人してる大人だから、大丈夫よ〜。制服は着られないけどね〜。千早ちゃんさっきの話だけど貸してくれるかしら〜?」

千早「くっ……」

亜美「千早姉ちゃんが手も足も出ない……」


あずさ「それで、やっぱり男の人の一人暮らしってだめね〜。あんまりにもひどいから、お掃除したり、夕飯作ったりしてたら夜になっちゃったのよ〜」

やよい「? アイスはどこへいったんですかー?」

伊織「やよい……聞いちゃだめよ」

あずさ「それで一緒にお酒飲んでね? 気づいたら朝になってたのよ〜。もちろんプロデューサーさんのベッドで〜」

真美「あ、朝チュンだよ……」

律子「あずささん。そろそろやめましょうか」

あずさ「あら?」

律子「私が迎えに行きましたよね? プロデューサーの家に。お酒飲む前に。車で」

美希「よかった。嘘だったの……」

あずさ「でもやっぱりプロデューサーさんのお部屋、散らかってたわよ?」

律子「そう、でしたね。やっぱり仕事が忙しいから……」

春香「えー、そんな部屋で病気になったら大変じゃないですか! ちょ、ちょっと行ってみようかなーなんて」

貴音「春香。それには及びません。私が日頃の借りを返すべきです」

やよい「うっうー! お掃除大好きですー!」

美希「……そんな事言って。本当はみんなハニーの家に行きたいだけじゃないの?」


春香「え? 全然? なんかエッチな本とかありそうだし! ね、千早ちゃん! 行きたくないよね!」

千早「あら、そう? 男性がそういうものを見るのは自然だと思うから、私は構わないわ」

春香「えっ」

響「自分の兄貴も持ってたから見慣れてるさー。自分が行くぞ!」

美希「美希みたいな可愛い子のほうがご近所さんにも自慢できると思うな」

伊織「はあ? このスーパー美少女伊織ちゃんを差し置いてよくそんなことが言えるわね?」


ワイワイ アタシガ イヤボクガ


春香「ちょ、ちょっとみんな! プロデューサーさんのこと別に好きじゃないんだよね!?」

美希「え、ま、まあ好きか好きじゃないかで言ったらそれは好きな方なの」

千早「そ、そうね。信頼してない人とは一緒に仕事できないし」

真「まあ、もし付き合ってくれって言われたらしょうがないからなー。参っちゃうなあ……」デヘヘ

伊織「なに一人でデレデレしてんのよ……私の知ってる男の中で一番マシってだけよ」

雪歩「それって好きってことじゃ……私は唯一そばにいられる男の人かなーって……」

あずさ「運命の青い鳥は家にいた、って話があったわね〜」

やよい「私はプロデューサー大好きですよー?」

亜美「まあ学校の男子よりは遥かにオトナだよねー」

真美「ま、真美はまだよくわかんない……」

貴音「高みにともに立つもの……と信じております」

響「あんな変態プロデューサーは自分がそばについて監視してないとだめさー」


 「「・・・・・・・・・・・・」」


春香「な、なんか変な空気になってきちゃったね! ほら! ドーナツ食べて!」

千早「私はもういいわ」

春香「そ、そう? 美希は? 美希の大好きなハニー入りだよ〜なんて!」

美希「おもしろくないの」

春香「そ、そっか……」タハハ



 シーン



貴音「春香、ここはひとつはっきりさせましょう」

春香「え?」


律子「そうね、このままじゃ仕事にも影響するわ。……このドーナツの箱でいいわね。みんな、財布を出して」

響「何するんだ?」

律子「これからこの箱の中にプロデューサーを好きな人は10円、そうじゃない人は1円を入れてもらうわ。もちろん中は見ないでね。誰が何を入れたかはわからないから正直になれるでしょ?」

律子「バレバレの人もいる気がするけど……まあいいわ。じゃあまわして」



 結果―


伊織「……まあこうなるわよね」

雪歩「全部10円ですぅ」

真「この5円玉2枚は?」

やよい「ごめんなさい、今10円玉なくて……」



春香「……」

伊織「やれやれ。こうなった以上、後にはひけないわね」

美希「デコちゃん……ハニーは渡さないの!」

伊織「デコちゃん言うな!」

千早「私も、素直になるわ。……プロデューサーのことが好きよ」

真「ぼ、僕だって……! 女の子として見てもらうんだ!」

雪歩「いくら真ちゃんでもこればかりは譲れないですぅ!」


律子「ちょっとアンタ達……アイドルでしょーが……」

あずさ「律子さん♪ 素直になったほうが得ですよ?」

律子「はあ……はいはいわかりましたよ。私もプロデューサー殿が大好きですよ!」

亜美「みんなで兄ちゃん争奪戦だねー! 負けないよ!?」

真美「……」

貴音「真美……素直におなりなさい」

真美「う……うん。真美も、兄ちゃんが好き! 誰にも、ミキミキにもはるるんにもゆきぴょんにも絶対渡さない!」







律子「なんだかんだでうまく収まったみたいね。はい! じゃあ今日は解散! 時計見なさーい」

春香「うわ! もうこんな時間!」

響「いぬ美達、きっとおなかすかしてるぞ!」


ドタバタ


亜美「あれ? 律ちゃん帰らないの?」

律子「私はまだやることがあるから……」

伊織「アンタが今日はもう仕事が無いからみんなでお茶にしよう、って言ったんでしょ……」

律子「あ、あれ? そうだったかしら……」

あずさ「律子さん、抜け駆けは禁止ですよ?」

律子「はあ。はいはい。わかりましたよ。じゃあ一緒に帰りましょ。お疲れ様でしたー」





・・・


ガチャッ


P「ただいま戻りましたー! って音無さん、まだいたんですか?」

小鳥「はい、プロデューサーさんを待ってたんですよ?」

P「アハハ、冗談でも嬉しいですよ。今日は音無さんの用意してくれた資料のおかげでバッチリ売り込みできました! ありがとうございます」

小鳥「そんな、どういたしまして。今お茶を入れますから一休みしてください」

P「あ、ありがとうございます。ふぅ〜」ツカレタツカレタ



小鳥「はいどうぞ」スッ

P「いや、どうも。生き返るな……ん? この10円は何ですか?」


小鳥「フフフ。私の気持ちですよ」

P「?」




 終わり!


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