01/21の日記

08:59
春香「Pさん、結婚式はいつにしますか?」続
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 【翌日・765プロ前】


P「あまり寝られなかった……」

P「むっ。いかんいかん。仕事に集中せねば……よし!」

ガチャッ

P「おはようございまーす!」


真「あ。プロデューサー! 聞きましたよ。昨日大変だったみたいですね!」

P「おう真……なんで知ってるんだ?」

真「美希がメールでみんなに教えたんですよ!」

P「へえ……」

真「ん? なんで赤くなるんですか?」

P「いや、何でもないぞ」

真「怪しい……」ジトー

P「はは……何でもないったら」

真「むーっ」ジー


P「お、雪歩! おはよう!」ササッ

真「あ、プロデューサー!」


P(ふう……上手く逃げれた)

雪歩「お、おはようございますぅ」

P「なんか心配かけちゃったみたいだな」

雪歩「はい……とっともとっても心配しましたぁ……」

P「そうか、すまなかったな……」

雪歩「……春香ちゃん怖いですよね……」


P「え?」

雪歩「妊娠したなんて嘘ついて、プロデューサーさんに迫るなんて……」

雪歩「許せませんよ……」

雪歩「次会ったら、本当に妊娠しているか確かめたいですぅ」

P「そ、そうだな……(こんなに話す雪歩は初めてだ……なんか怖い……)」


P「い、今は簡易検査機でもすぐに分かるみたいだしな!」

雪歩「そうなんですか? 私はもっと簡単に確かめる方法知ってますよ?」

P「へ、へぇ(嫌な予感がするけど)、教えてくれるか?」

雪歩「えっとですねぇ……まず、ほうty」


「ちょっとあんた! 大丈夫なの!?」


P「ん? おぉ。おはよう伊織」

伊織「心配したわよ! もう!」

P「すまない」

伊織「あんたに何かあったら……私、わたし……」ウルウル

P「ありがとな、伊織」ナデナデ

伊織「ふぇっ!? も、もうしょうがないわね!」フンッ


P「なんかみんなに心配掛けてばかりだな俺……」

伊織「もう大丈夫よ」

P「え?」

伊織「今日からあんたに水瀬家のSPをつけることにしたわ!」

「今日は安心して寝なさい!」



 【夜・P自宅】

P「なんて言われたけど……本当にSPなんて居るのか? 気配すら感じ無いが……」


ピンポーン


P「!?」


「こんばんわー」


P(この声は……)

P「ち、千早か……?」

ガチャッ

千早「あ、ご迷惑でしたか?」

P「いや、そんなことはないぞ。ちょっとデジャブが、な……」

千早「?」



千早「ご飯は食べましたか? 鍋の材料を買ってきたんですけど」

P「あ、ああ、まだ食べてない……」

千早「あれ? 鍋の材料がいっぱいありますけど……」

P「昨日ちょっとな……」

千早「?」


千早「キムチ鍋の素買ってきたんですけど、お好きですか?」

P「あ、悪い。辛いものは苦手なんだ」

千早「そうですか……」シュン

ガサガサ

千早「あ、寄せ鍋の素がありますね」

P「俺の一番好きな鍋だ……」

千早「じゃあ寄せ鍋にしましょうか」

P(昨日春香が買ってきた中に俺の好みの鍋が……)

千早「作ってきますね」

P(これは春香がストーカーだから? それとも……)


ピンポーン


「こんばんわなのー」


ガチャ

美希「美希なのー!」

P「美希!?」

美希「エヘヘ、会いに来たよ! ハニー」

美希「ご飯食べた? ちゃんこ鍋の材料買ってきたんだ、けど……」


千早「美希……」

美希「千早……さん……」


美希「へえー。千早さんって意外と手が早いんだ」

千早「あら。美希の方こそ見かけ通り手が早いのね」

美希「それどういう意味かなぁ?」

千早「言葉の通りじゃない?」

P(なんだこの雰囲気……)



〜〜〜

「おい! そっちに行ったぞ!」

「捕まえろー!」

「うわあ! ち、違うさー! ただ自分はプロデューサーの家にー」

「逃げるぞ! 追えー!」

「人違いさーうわああああん」

〜〜〜

春香「……」サスサス

春香「今、行きますね……」

〜〜〜



美希「千早さんはお胸が小さいからハニーを楽しませてあげられないと思うな」

千早「な!?」

美希「お料理できないし」

千早「そ、それはお互い様でしょう!?」


P(外が騒がしいな……?)



春香「……」


カチャカチャ

ガチャ

キィーッ…



春香「プロデューサーさん……」

P「は、春香……?」

春香「もぉ、ダメじゃないですか女の子を連れ込んだりして」ニコリ

春香「本当にダメなパパさんですねー」サスサス



〜〜〜

プルルル

『はい、もしもし』

「お嬢様、犯人を捕まえました」

『ホント!? よくやったわ! そいつに代わりなさい!』

「いおりー自分なんにもしてないぞー早く放してくれるよう言ってくれー」

『ばっかもーん! そいつは春香じゃないわよ!』

『もういい! 私がプロデューサーの家に行くわ!』

〜〜〜



春香「あれれ? どうして千早ちゃんと美希がここに居るのかなぁ」

千早・美希「春香……」

春香「もしかしてプロデューサーさんを誘惑してたのかな?」


春香「お掃除、しよっか……」


美希「キャッ……」

春香「動かないで美希……家庭用の包丁でも簡単に切れちゃうよ?」

P「は、春香やめるんだ……落ち着こう? な?」

春香「大丈夫ですよ、プロデューサーさん。プロデューサーさんは悪くないって知ってますから」

春香「どうせこの二人が色目を使って迫ってきたんですよね?」

春香「そうですよね?」

春香「優しいプロデューサーさんが、私達のこと殴るわけないですもんね」

春香「子供もできて、結婚まで約束して……すごく幸せだったのに……」

P「それは春香の想像だろう?」

春香「ははは……またその冗談ですか? もう飽きましたよ……」

P「どうしてそんな嘘をつくんだ? 俺が知ってる春香はそんな子じゃないぞ!」

春香「嘘……?」

P「そうだ。妊娠しただなんて嘘をついて何になる?」

P「そういうのを想像妊娠と呼ぶって、千早から聞いたぞ!」

春香「千早ちゃんから……?」


春香「……千早ちゃん」

千早「」ビクッ

春香「どうしたの? 何でそんな嘘をプロデューサーさんに……?」

千早「ひっ……」

春香「ねぇ……どんな弱みを握ってそんな嘘をプロデューサーさんに言わせてるの?」


春香「そういえば美希もプロデューサーさんに恋人だとか言わせてたね……」

美希「ひえっ……」

春香「二人共上手なんだね、人の弱み握るの……」

P「お、おい、ちょっと待て」

P「俺は弱みなんて握られてないぞ!」

春香「え?」

P「千早と美希は俺を守るために……」

春香「それじゃなんで……」


P(何かがおかしい……春香が言っていることと、千早達が言っていることが見事に食い違っている……)

P(本当に春香がおかしくなったのか? それとも……)

P(そうだ! 重要なことを見落としていた)


P「春香、本当に妊娠しているか確かめさせてくれないか?」


春香「証拠って……プロデューサーさん…………分かりました」

春香「見てください……これ……」スッ


P「母子手帳……パートナー名……」

P「お、俺の名前!?」



P(どういうことなんだ?)

P(もう俺には何が何だか分からない……)


P(765プロのみんなは春香がストーカーと言って)

P(春香は千早達を嘘つきと言っている……)


P「あああああああああああああ!」

春香「プロデューサーさん!?」

千早「プロデューサー!?」

美希「ハ、ハニー?」

P「もう何を信じれば良いか分からない……」


P「みんな、死のうか……」


P「そうだ……! 元はと言えば春香……お前が悪いんだ……」

春香「プ、プロデューサーさん……?」

P「春香、すぐに楽にしてやるからな……」

春香「ひっ……ほ、包丁置きましょ?」

P「天国でもプロデュースしてやるから……!」

ザクッ


美希・千早「はるかあああああ!!」

P「これで一つ楽になったな」

春香「プロデューサー、さん……赤ちゃんが、赤ちゃんが……」

P「まだ生きてるか……」

美希「もうやめて! ハニー! もう……」

P「あ?」

美希「春香の、春香のお腹には本当に赤ちゃんがいるの!!」


P「な、何を言ってるんだ美希? 春香は想像妊娠しているストーカーなんだろ?」

美希「違うの! 春香をよく見て!」

P「腹を抑えてるだけじゃないか……」

千早「あれは赤ちゃんをプロデューサーから必死に守ってるんです」

P「な……!?」


P「春香……?」

春香「プロデューサーさん……赤ちゃん、もう産めないかもしれません……」テヘヘ

P「お、おい……」

春香「プロデューサーさんとの子供だから……可愛かったろうな……ごめんね……」サスサス

P「もう喋るな……もう」


P(も、もう、なにがなんだか……)

P「でも本当に! 俺には分からないんだ!」

P「なんで春香が妊娠なんて……!」



「少し着くのが遅れたみたいね……」


P「!? い、伊織」

伊織「まずは病院ね」パチンッ

SP「」シュシュッ



伊織「あんたがこうなった理由は私達にあるの……」

P「どういうことだ……!?」


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