11/12の日記

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夜空「ネコミミ、だと……」3
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 よくじつ

小鷹「うーっす」ガチャッ

夜空「」ビクッ

小鷹「えっ」

小鷹(夜空が……三日月夜空さんが)

小鷹(ネコミミをつけて、メイド服を着ているんだが)

夜空「お、おかえ、おかえりなさいま、せ。ごしゅじんさま……///」かぁぁぁ

小鷹「!?」

小鷹「えっ……と、あの……え?」

夜空「……う……」ギギギギ

小鷹「……なんの罰ゲームだ」

夜空「う……」ジワッ

夜空「ここまで……辱められて……私はもう、死ぬしかない……」プルプル

夜空「うわぁぁぁぁ……こだかぁ……」

小鷹「おいおい待て待て落ち着けよ! なんだってんだ!」


小鷹「……つまり、理科に弱みを握られて、今に至ると」

夜空「他にも色々……選択を迫られたんだ」

小鷹(理科、楽しんでるな……)

夜空「まだ、これが一番マシだった……」

小鷹「これが!?」

夜空「小鷹だけなら、まだ……耐えられるからな」

夜空「と、というより……その、小鷹以外には、見られたくなかったんだ」モジ…

小鷹「お……おう」

夜空「こ、小鷹は……その」

夜空「どう思う……?」

小鷹「え……? どうって」

夜空「こ…この服だ!」

小鷹「え、ああ……その、かわいいんじゃないか?」

夜空「!! そ、そうか?」かぁぁぁ

小鷹「な、なんというか……夜空がそういうカッコするのって新鮮だし」

夜空「あぅ……」

小鷹(空気が……)

夜空「わ、私は……小鷹が良いと言ってくれるなら、その……」

夜空「……///」

小鷹「……よぞr」

理科「はいはーいそこまでそこまで! 何良い雰囲気にしようとしてるんですか!?」ガチャッ!

夜空「!!」

理科「夜空先輩も意外と抜け目ないですね」ニヤニヤ

夜空「う、う、うううるさい!!」

理科「という訳で先輩、どうでした?」

小鷹「どうも何も……そろそろやめてやれよ(ちょっと反応したけど)」

理科「そっけなさマックスですね……ま、とりあえず着替えてきたらどうですか? そろそろ他のみんなも来ると思いますよ」

夜空「そ、それはまずい!!」バッ!! ダダダダ

小鷹「あんな姿を星奈とかに見られたら自殺もんじゃないか」

理科「貴重な夜空先輩のメイド姿、見事でした」

小鷹(まぁ、俺は前に一度ハプニングとはいえ見てるけどな……)

夜空「はぁ……」ガチャ

小鷹「お、はやいな」

夜空「速攻で着替えてきた……」ドサッ

夜空「あぁ……今日はもう、帰ろうかな……」

小鷹「あれ、でもお前、頭の」

夜空「なんだ……? 今ちょっと話しかけないでくれ。なんだか疲れた……」

小鷹「お、おう……」

理科「(先輩先輩、良い物がありますけど)」ヒソヒソ

小鷹「(ん?)」

理科「(夜空先輩のメイド姿、収めておきました)」スッ

小鷹「(お前、カメラ! いつの間に……)」

理科「(一枚500円です)」

小鷹「(な! い、い……いらねーよ!)」

理科「(本当ですかぁ? 下の息子は正直ですけど)」

小鷹「(馬鹿言え、何も変わってないわ!)でも正直ちょっと欲しいかも……」

夜空「何が欲しいんだって?」

小鷹「えっ」

理科「口に出てましたよ」

小鷹「ェ……」

星奈「よーーぞらぁぁあーー! 今日はこれで勝負よ!!」ドタドタ

夜空「うるさい肉が来た……」

小鷹「(言及する気力も無さそうだな……)てか、夜空。頭のそれ」

夜空「ん……?」スッ

星奈「あれ、夜空あんた……ネコミミつけてるじゃない!!」

夜空「!?」バッ!


夜空「しまった!!(外すのを忘れていた!?)」

星奈「きゃははははは! あんたもかわいいもんじゃない! 黒髪に黒ネコミミだと、まるであんた自身が黒猫みたいね!!」

夜空「う……ぐ……」プルプル

小鷹「いや、言おうとしたんだが……」

理科「これはおいしいですよ、夜空先輩!」

夜空「うわあぁぁぁぁぁ小鷹のばかぁああああーーーーーー!!!///」ダッ!!

小鷹「お、おい夜空!」

理科「ネコミミつけたまま行きましたよ!」

小鷹「行ってくる!」

星奈「あれ、そういえば昨日の猫ちゃんはどこ行ったのかしら」


 ………

夜空「うう……肉に見られてしまった……」スッ

夜空「あ、あれ?」グッ グッ

小鷹「おーい夜空! こんなとこにいたのか……ぜぇ、ぜぇ……」

夜空「こ、小鷹……」

小鷹「ど、どうした?」

夜空「とれない」

小鷹「えっ」

小鷹「ど、どういうことだよ?」

夜空「だから、とれないんだ! これ……」ネコミミ

小鷹「はあ!? なんで?」

夜空「わ、私にもわからない!」

小鷹「と、とりあえずここにいたら人目につくから、戻るぞ」

夜空「あ、ああ……」



理科「おかえりなさい先ぱ……あれ、まだつけてるじゃないですか」

星奈「気に入っちゃったんじゃないの? 正直に言いなさいよ!」

夜空「うるさいだまれしね」

小鷹「どうにも、俺にもわからん」

理科「ん?(とれないネコミミ……?)ちょっと待ってください。心当たりがあります」

小鷹「知ってるのか、理科」

理科「そもそも、このネコミミはどこから持ってきたんですか?」

星奈「え? いや、部室に来たら普通に置いてあったわよ」

理科「まさか……」


理科「結論から言うと、それ……理科の発明品です」

小鷹「え!?」

理科「最近、隣人部の部室と理科室を行き来してるうちに、理科の私物がどっちにも増えてしまったのが原因ですね……」

星奈「そういえば、見たことないものが増えてるわね……」

理科「発明品を整理してるうちに出てきてしまったんでしょうか……にしてもそれ、かなり前のアイテムすぎて理科自身も忘れてましたね」

夜空「わ、わかったから外し方を教えてくれ! このままじゃ、これをつけたまま帰るハメになる……」

理科「それにはですね、解除の呪文があったはずなんですけど」

小鷹「呪文て」

理科「えーと確か……なんだったっけ……」

夜空「お……おい、まさか忘れたとか言わないよな?」

理科「んん〜〜〜〜……」

夜空「た、頼む!」

星奈「えーとカメラはどこだったかしら!」

夜空「やめろ撮るな!」

小鷹「め、メモとか取ってないのか?」

理科「そんな難しくなかったと思うんですけどね……」

理科「ああっ! 思い出しました!」ポン

夜空「本当か!」

理科「それでは夜空先輩、ちょっとこっちへ来てください……」ガチャッ

夜空「? ああ」

 バタン

小鷹「今ここで伝えればいいんじゃないのか……?」


 <そ……そんな事言える訳ないだろう!!

小鷹「うわぁビックリしたあ」


小鷹「お、おいどうした?」

理科「解除のセリフを伝えたまでですよ」ニヤッ

夜空「うう……なんだそれは……なぜ、そんなふざけた……はぁ……」

小鷹「夜空、なんだったんだ?」

夜空「うう……待ってくれ。今はちょっと……言えない」

小鷹「なんだそりゃ……」

夜空「その……心の準備が」ボソッ

小鷹「どうせ理科が設定したんだ、またくだらないもんなんだろ?」

理科「くだらないとは失敬な! 理科得仕様ですよ!」

小鷹「どう考えてもダメな気がする」

星奈「なになに? 教えてよ!」

夜空「肉はダメだ死ね」

星奈「あたし置いてけぼりすぎない!?」


理科「とりあえず夜空先輩、それを言わない限りには取れませんけどねえ」

小鷹「無理やり外そうとするとどうなるんだ?」

理科「それは……」

夜空「はぁ……なんで私が……こんな目に」シュン

理科「見てください、夜空先輩のネコミミ」

小鷹「あれ? なんだか垂れ下がってるように見えなくもないな」

理科「そうなんです、あれは装着者の脳波に干渉して、いろんなリアクションをするようになってます」

理科「脳波を読み取って一体化したから、外れなくなったんですね」

小鷹「軽くいうけどお前、相当すごいもんじゃないのかあれ」

理科「だから無理やり外してしまうと、夜空先輩の脳に影響が出るかも……」

小鷹「マジかよ……」

星奈「観念して言いなさいよ! そんだけ言うならよっぽど恥ずかしいセリフなんでしょうね! 楽しみだわっ!」

夜空「うるさい肉黙れ肉死ね肉!!」ピーン

星奈「あははは! ピーンって立ってる! かわいいーー! きゃははは!」

夜空「うぐ、ぐぐうぅぅ〜……」ギリギリギリ

小鷹「さすがの夜空も分が悪いな……」

夜空「ぐぅぅ……」

理科「何なら理科にだけ言ってくれていいですよ? さぁ、続きは理科室で……うぇへへ」

夜空「……くそ……! 小鷹、来い!!」グイッ

小鷹「うおおっ!」ガタタッ



夜空「はぁ……はぁ……」

小鷹「だいぶ離れたな……ふぅ……さすがにここまで来たら追ってこないだろ」

夜空「あ、ああ……」グッ

小鷹「あ、すまねえ、手」

夜空「あ、いや……」

小鷹「……落ち着いたか?」

夜空「……ふぅー…ああ」

小鷹「……」

夜空「小鷹……いま、伝える」ドキドキ

小鷹「お、おう。さっさと済ませないとな」

夜空「……」グッ

小鷹「……」

夜空「……あ……う……」

小鷹(すごい赤面してるな……大丈夫か)

夜空「こ、こだ……ぁ」

小鷹「聞いてるぞ、大丈夫だ」

夜空「わ、わた、わたしを、」

夜空「私を抱いてくれ!!///」

小鷹「え」


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