Novel

□小瓶に積めた雪と
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きっと気付くと何時かは水になるのだろうか。


当たり前だと思いながら心の何処かで寂しいという感情に呑まれながら、握り閉めていたせいか自分の体の体温でもう溶けかけた小瓶を見つめた。




…強がった心を表にし、本音が吐けないのが僕の欠点だろう。


(素直に慣れれば良かったんだ。)



先程喧嘩した彼の体温が名残惜しいのか、求める様に思いつつ、責めての後悔の無い様にと謝りに恐らくと足取りが予想された彼が入った部屋に足を向かわせた。










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