東にある郷里

□憂さ晴らし。
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博麗神社、それは巫女の住まう社。
博麗神社、それは妖怪達の遊び場。
博麗神社、それは今は蛻の殻の社。
そんな神社の前に、日傘を差した美しい女が歩いてきた。
顔は日傘に隠れて見えなかったが、
周囲を見渡し優雅な足取りで玄関へ歩いていった。
入り口まで来るとその引き戸の場所まで行き、
「・・・やっぱり何時も通りに入ろうかしら。」
と呟いて庭の方へ歩いていった。
庭に行っても今は蛻の殻の博麗神社。
やはり誰も居ない。
「あら・・・居ないのかしら?」
そんな問い掛けは風がが答える。
居ない、と。
「裏かしら・・・。」
と再び呟くとまた歩き始めた。
そうして神社の裏側に来ると緑色の山があった。
紅い薔薇があり白い薔薇があり青い薔薇があり緑の薔薇がある、の様な不自然さだ。
実際は緑の薔薇なんてあり得ない。強欲な人に口出しされても絶対無理である。
在ったら全人類がレアバードとか言う魔科学機械で世界を飛び回るような未来が来るかも知れない。
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