ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

テーマは現パロで海ネタ

ver.ハリポタ

「先生、海行きましょう!」

窓を締め切った実験室、そこに駆け込んできた1人の生徒が放った一言は化学教授のスネイプをそれは驚かした。一瞬世界の時が止まったのかと思うほどだ。
しかし世界の時が一介の生徒に止められるわけなどなく、スネイプはあからさまに溜息をついた。
「ポッター、お前は馬鹿か?何故私が生徒と私生活まで時を共有せねばならんのだ」
「海ですよ!海!キレイな砂浜キレイな波キレイな先生の生足!」
ちら、と黒のズボンに包まれたスネイプの足を見る。普段から光に当たることのない足はさぞかし白くなまめかしいのだろう。
「吐き気をもよおす風景だな」
「ねぇ!行きましょうって」
「そうだよ、行こうよ」

「ポッター」には時を止める力があるのか。
世界はともかくスネイプの時は止められるらしい。


「あー、ポッター?今日は参観日ではないのだが」
「違うよー!今日はセブに会いに来たんだ」
「迷惑な…」
ハリーの横にいたのは、唯一目と年月だけを違えた同じ顔だった。ハリーの父ジェームズだ。
「父さん邪魔しないで!先生、僕と海行こう?」
「なっ!せっかくの恋人の逢瀬を邪魔してるのはハリーだろう。セブルスは僕と海に行くんだ!」
我先にとスネイプをとりあいケンカする親子に、スネイプはまた溜息をついた。
「お前ら、帰れ。私は海になどいかん」
「ほら、父さんのせいだからね!大丈夫だよ、先生。僕と2人で行こう?」
「抜け駆けだぞ!セブルスは僕と2人で行くんだ」
「…行かんと言っている」

スネイプが海に行ったかはまた別のお話。


フリー小説です。



↑ver.モノクロ/昶白



[TOPへ]
[カスタマイズ]

©フォレストページ