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□ありがとう
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「………」
『でねっ!レンレンすごかったんだよ!』
俺の部屋に来て、堂々とベッドに座って楽しそうに廉の話をしているのは。
一応俺の彼女。
三橋瑠璃。
なのに。おめぇはさっきから「レンレン」しか言ってねぇぞ?
廉がすげぇのは知ってるっての。
『で!って……聞いてるの?!叶!』
「きーてますよー(棒読み」
『本当に一回一回ムカつくのよ。あんた』
ほぉ……?俺は今までのお前にムカつくっての!!!
「そんなに廉の話して楽しいか?」
『え………?』
「さっきからレンレンが、レンレンは、お前の中には廉しかいねぇの?」
あっ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
俺ってば…なにいってた………?いま。
「あ……ルリ…」
『あたしは!!レンレンも大事だけど!それよりも!叶が大事だよ?』
「………へぇ?にしては好きとか愛してるとか言ってくんねぇよな。」
『そっそれは………』
あーぁ……こいつ困らせる気なかったけど。ここまで来ると……
「しかも、もっと簡単なもんも言えねぇ。」
『簡単なもん??』
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