hope to leads a person.

□消えた記憶
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「まぁ…今日は会わん方がええやろな。まだ混乱しとるやろうさかい」
「辰が落ち着いたらまた会えばよか」

「言うとくけど、此処に居る奴以外に絶対言うたらあかんで?」
「わかっとる」
「この人は、砂夜にとって必要だし大切な人っスから」
「切原、誰にも喋んなや?」
「なんで名指しなんだよ!」
「お前が一番危ないねん」
「なんだよそれ!」

「騒ぐな。辰が起きるじゃろ。もう、お前さん等帰りんしゃい!」


バタンッ!―…


切原がギャーギャー騒ぎ出した為、白石と越前は自らだが切原は仁王に部屋を追い出された


「なんで俺だけ?!」
「煩いっスよ」

越前は、仁王の部屋へと続く閉じられた扉に向かって騒ぐ切原を見て呆れたように溜め息を吐いた


「ほな、長太郎が心配しとるやろうさかい俺は帰るわ」
「あ、俺も。弦一郎さん煩そうだし」

自分達の宮殿へと帰って自分の護衛である者の反応を想像した白石と越前は、仁王の部屋の前に立ち止まっていた足を進めた


「え?ちょっ…俺も行きますって!」

それを見た切原は、すぐさま立ち上がり後を追い掛けて行った






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