++文章修行家さんに40の短文描写お題++

+目次+21〜40

21. 神秘   22. 

23. 彼と彼女 24. 悲しみ

25.     26. 

27. 芝居   28. 

29. 感謝   30. イベント

31. やわらかさ 32. 痛み

33. 好き   34. 今昔

35. 渇き   36. 浪漫

37. 季節   38. 別れ

39.     40. 贈り物


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文章修行家さんに40の短文描写お題




21.神秘  【65文字】

射抜かれたみたいに動けなくなる。
離して。
解けない溶けない縺れた糸。
引っ張った先に何があるのかはまだ分からない。
ふいと背けた床の上。


22.  【63文字】

安否不明、行方不明、待つ身の辛さは知る由もなし。
風の便りに聞いた所に拠れば北方に在りとの噂。
北・・北、北国。
まだ桜は咲かない。


23.彼と彼女  【65文字】

意地の張り合いのつもりでも、傍目からは戯れ合いにしか見えない。
微笑ましくて笑ったら、息の合った否定の言葉が飛んで来た。
お似合いよ。


24.悲しみ  【65文字】

鼓膜を震わすのは途切れない斜線の落下。
薄く色付いた緑から落ちた滴が、地面に吸い込まれる。
立ち尽くし見上げる人。
傘を差し延べた。


25.  【63文字】

膨らみの輪郭を、親指の腹でなぞる。
微かな寝息。
香った石鹸。
膝を曲げて丸まった身体は温かい。
お帰りなさい、なんて所帯染みた言葉。


26.  【64文字】

紫煙の染み付いた手袋。
無銘の一刀を握るそれが触れた。
噛み付いてみせようか。
微かな微かな血の匂い。
下手を装う素振りは此処には皆無。


27.芝居  【65文字】

相変わらずの口八丁。
手ではなくて口を出した、と言ってのける。
時間稼ぎのくさい三文芝居。
小柄な優男はにこにこと笑ってみせた。
本気?


28.  【65文字】

空気を吸い忘れる。
目を閉じたまま眉根を寄せ震えた。
最後には不思議と落ち着き、馴染んで同化。
差し込む光が万華鏡みたいに回転していた。


29.感謝  【65文字】

床の間を背に坐す。
静謐を反映する空間にて。
手を合わせ、目を閉じる。
発すれば容易に伝達。
然れども短文のみを。
静かに息をつき、告げた。


30.イベント  【65文字】

こおりあめ。
煩い悲鳴のせいで余計に暑さを感じたから、ねだってみた。
甘い、冷たい。
似てる。
そう言ってみたら、何て返事が返ってくるか。


31.やわらかさ  【65文字】

縁側に腰掛け、丸まった背中を眺めてた。
盥に張った水に花弁がふわり、落ちる。
掬い上げて微笑。
庭先の春が眩しい。
交わさずとも快い距離。


32.痛み  【65文字】

糸が絡む。
チクリ。
寛容が苦い。
指先で朱が玉になる。
己の小ささを痛感。
菩薩様には勝てません。
不意の生暖かさに滲んだ涙もなりを潜めた。


33.好き  【57文字】

愛より単純。
恋より明快。
口にするのなら、ただ二言のそれ。
交わし合わないのは、二言に集約しきれないから。
などと嘯く。


34.今昔(いまむかし)  【○○文字】





35.渇き  【○○文字】






36.浪漫  【○○文字】






37.季節  【○○文字】






38.別れ  【○○文字】






39.  【○○文字】






40.贈り物  【○○文字】

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