短編小説
□中学受験と瑠璃。
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天てれを卒業して、約半年。
「暑い。」
太陽が燦々と照り付ける中、
瑠璃は勉強するため、図書館へ向かう。
てれび戦士のみんな、どうしてるかな……。
親に言われた受験。
中学受験勉強は小3から。
だから、遅れを取り戻さなきゃと
母親に言われる毎日。
午前中は家で宿題。
午後は図書館で勉強。
夕方は個別指導塾。
夏合宿、夏イべ。
みんなは今頃きっと。
“夏”を満喫してる。
「もう一年でもいいから居たかったなぁ…」
図書館で独り、呟く。
「俺もそう思う。」
突然の後ろからの声にびっくりして振り向く。
「ちゃーき?」
「Yep.」
そこには、本を抱えた逆ぱんだの千秋が。