ぐうたら同好会-the Lazy Club-

□第6話 夏祭り
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終業式の一日前、海の日の夕方5時。
私達ぐうたら同好会の4人は一緒に鈴蘭公園で行われる夏祭りを見に、
入口で集合、したハズなんだけど。
ただ今、午後6時。
私は浴衣姿でひとり、回りのヒトゴミが動く中、ぽつねんと立っていた。
履き馴れない下駄を履いたせいで足が遅れた訳ではない。

「全員っつっても4人しかいないけど。揃ったね、午後8時また帰る時に集合。じゃ、解散!」

次元会長がそう言った。
瀬南と翔太はおーと言って、それが合図だったかの用に3人はヒトゴミの中へ消えて行った。
しかも、バラバラに。
集合した意味があったのだろうか?
それが、小一時間前の出来事である。
いま、私が立っているのはたこ焼き屋台の前。

「お嬢さん、どないしたん?6個入480円やけど?」

そう笑顔で話し掛けて来るのはテキ屋の……
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