ぐうたら同好会-the Lazy Club-

□第2話 顧問HIROくん
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そして、月日は過ぎ…6月の半ば。
翔太の紅茶もホットからアイスに変わり、
珍しくおやつにロールケーキが出て、
それが何故か5つに切り分けられた日。

「誰か来るの?」

いつもの様にちゃぶ台を4人で囲み、
私は会長である次元に質問する。

「多分。もうそろそろだよね、瀬南。」
「去年もこれくらいの時期だったから多分。だよね、翔太。」
「うん。あの人はタイミングを図ったかのように来るからもうそろそろ……」
「何の話?」

私が質問したと同時に、
会室の扉を叩く音がした。

「どうぞ。」

次元が言って、扉が開いた。
入って来たのは
算数の少人数でお馴染みの
図体のデカい先生、通称HIROくん。
本名は知らない。

「なんで来るのわかった?」

先生は当たり前の様に私達の輪に入り、訊いた。

「何となく。」
「もうそろそろかな。と。」
「来たら良いなと。」

イマイチ状況が読めない。
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