ゼラに褒められた事、ゼラと話した事、口を開けばゼラ、ゼラと、私は今日も憂鬱な時間を過ごす。
「それでゼラが ―」
よくまぁ、そこまで男が男に惚れ込めるなぁ、と逆に感心する程である。
彼のゼラへの想いというのは。
それを黙って聞くのも私が相当ニコの事が好きという証拠なのだけれど。
「“流石アインツだ”って、言われた」
ゼラの声真似をしてそう言ってから、少し照れた顔をして見せた。
…乙女か、お前は。
ジャイボや雷蔵が愛し合っていたら、美しいな、と思えるだろうけど、こういかにも“男の子”が乙女ちっくなのは少し面白みのあるもので。
「良かったねー」
私の適当な相槌に、なんともまぁ嬉しそうに「うん」と答えた。
「…ねぇ、ニコ?」
「あ?」
ゼラも良いけど、
「私にしちゃいなよ」
私はもっと君を満足させる自信があるよ。
プリティガール
(ホモセクシャルは今時ないよ)
(な、ちがっ…)
・・・・・・・・・・
ニコニコしてみた。←
難しいなーニコ