B O O K

□手と手
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不意に触れた手と手。
温かく、柔らかな感触に息が詰まった。



「―あ…ごめん、」

慌てて手を離す。
本当はずっと触れていたかった。
名無しもはっと手を離し、胸の前で手を握った。

「ううん」

微笑んだ頬がピンク色になる。
俺もつい笑顔になった。
ふと名無しが考え込む。

「…手繋ごうか?」

俺の返答も聞かずに、彼女は手を絡めてきた。体温が上昇する。
名無しは俺を指差し笑った。

「変なのーっ」
「な、何がだよ」
「タミヤ君、顔真っ赤」

ケタケタと笑い、手を引く。
俺は夕日を指して

「太陽に釣られたンだよ」

名無しはまた愉快そうに笑う。



  手と手



(温かいね、タミヤ君)
(名無しも温かい)





・・・・・・・・・・



またも駄文。
学ばないな…

20080309



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