B O O K

□理由を教えて
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空は広い。
見上げる私。
君のはねた髪。


「雷蔵」


はねた髪の毛を気にしている雷蔵の横顔に話し掛ける。
先程からずっと、鏡と睨めっこだ。

「なぁに?」

ようやく収まったらしく、髪のはねはなくなった。
雷蔵の満面の笑みに、心臓がツクンとした。

「雷蔵は女の子に生まれたかったとかないの?」

白い肌に、赤い紅を塗った唇。
長い睫毛と大きな瞳。
男も女もきゅんとしてしまうような笑顔。
私の問いに雷蔵はクスリと笑った。

「ちょっとはね、」

あったけど。
私が腰掛けていたパイプに、そっと注意しながら座って言う。
甘い香りがした気がした。

「でも今は、このままが良いわ」
「何故?」

私の髪に雷蔵の手が触れる。
身体がビクリと震えて、一瞬思考が途切れた。

「名無しの事、好きになっちゃったから」


今日も晴天、調子は良好。
空は青く、私の頬は赤くなり、君の髪が揺れる。



理由を教えて



(嬉しいけど、それって関係ある?)
(あるわよ、とっても)







 
 
・・・・・・・・・・



初ライチにして
初雷蔵きゅん。
はいッ駄文ー。
頑張ったよ、これでも。

20080304



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