空は広い。
見上げる私。
君のはねた髪。
「雷蔵」
はねた髪の毛を気にしている雷蔵の横顔に話し掛ける。
先程からずっと、鏡と睨めっこだ。
「なぁに?」
ようやく収まったらしく、髪のはねはなくなった。
雷蔵の満面の笑みに、心臓がツクンとした。
「雷蔵は女の子に生まれたかったとかないの?」
白い肌に、赤い紅を塗った唇。
長い睫毛と大きな瞳。
男も女もきゅんとしてしまうような笑顔。
私の問いに雷蔵はクスリと笑った。
「ちょっとはね、」
あったけど。
私が腰掛けていたパイプに、そっと注意しながら座って言う。
甘い香りがした気がした。
「でも今は、このままが良いわ」
「何故?」
私の髪に雷蔵の手が触れる。
身体がビクリと震えて、一瞬思考が途切れた。
「名無しの事、好きになっちゃったから」
今日も晴天、調子は良好。
空は青く、私の頬は赤くなり、君の髪が揺れる。
理由を教えて
(嬉しいけど、それって関係ある?)
(あるわよ、とっても)
・・・・・・・・・・
初ライチにして
初雷蔵きゅん。
はいッ駄文ー。
頑張ったよ、これでも。20080304