03/13の日記

17:27
タンポポ(軽薄)
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「お前、なに本気になってんだ?」

だだの遊びだろう?
後腐れない大人の関係。

「なあ、そうだろう」

翠の瞳を眇て、乱菊の細い顎を乱暴に掴んで。軽薄に微笑む。

「…………いい」
「…は?」
「隊長格好良い〜」

すがり付く乱菊を押し退けて、後退る。

「………お前は何だ……」
「冷たい隊長も素敵」
「…はぁ」

日番谷は深いため息を付いた。



「……あの〜」


背中から声がする。
織姫は戸惑いながら声をかける。

「どこまでが、ドラマですか〜?」

「あら?忘れてたわ」
「え?」
「下らねえ事やらせるな」
織姫がいつも楽しみにしていたドラマのワンシーンをバイトで見れなかった織姫のために演じてみせたのだが。

「隊長〜迫真すぎますよ!どこの女を泣かせて来たんですか?」
「バカやろう。そんな面倒な事するか」
「またまたまた〜」


夫婦漫才は続く。

「あの〜乱菊さん?冬獅郎君?」


織姫を取り残して。





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