03/02の日記
01:59
三月なった!
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「父さん!今年もさくら咲くかな!?」
「ああ、もう少しで咲くだろうな」
昼間の縁側は暖かく、日なたぼっことちび助はティムと一緒にタオルケット一枚に寝そべっている。
その隣で父であるクロスは新聞を広げていた。
「ぽかぽかさ〜、またさくら見たいさ〜」
少しあくび混じりの言葉、ティムの小さな手を握りながらちび助が夢の中に旅立つのも時間の問題だろう。
ティムのしっぽはリズムよく優しくちび助の胸を叩き、二人は気持ち良さそうだ。
「父さん、さくらみたい…」
「わかったわかった。今はとりあえず寝とけ」
ぱさっと読んでいる途中の新聞をたたみ空いている右手は眠るようにと促す様に子供の頭を撫でる。
「や…く、そ……」
「……」
言い終わらぬ内に言葉は寝息へと変わり、穏やかな寝顔になる。
そんな息子の姿に頬を緩めてクロスは優しく笑った。
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