「lasting」

詞・曲 yurie


そっと時が止まって
ふっと記憶が途切れた
人を失った街は
壁に囲まれたまま果てた

静かに沈む夕陽だけが
生き急ぐ群れを
見守っていた
一人きり

同じ朝と夜を繰り返し
止まった時間を
やっと取り戻したとき
逃げ遅れて彷徨う
悲しみに出会うだろう
喜びと手を繋げるのなら
どんな涙流してもいい


そっと風が止まって
ふっと歌声が途切れた
音を失った街は
未来を知ることなく果てた

瓦礫に残ったピアノだけが
訪れる世界の姿を
奏でていた

閉じた瞳開けなくても
そう失ったはずの
旋律が聴こえる
何度となく壊されて
いつの日か届く響く
絶望と手を繋げたのなら
怖いものなど何もない


同じ朝と夜を繰り返し
止まった時間は
もう動き出したから…

忘れていた夢の雫が
渇いた心を濡らす
たとえ歴史が
埋もれたとしても

世界は回り続ける
何処までも続いていく
喜びと手を繋げるのなら
どんな涙流してもいい

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