+紅色ドロップ+

□第一話
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まだ春の5月だと言うのに今日は
真夏の8月ような暑さだった。
今は夕日も沈みかけているので
少し涼しいがそれでもまだ暑い。
俺・・・金宮 悠人(かなみや ゆう)は
白いスカートを風邪になびかせ
駅前から家からの道のりを足早に歩いていく。
しかし歩き始めた直度、
ドンッ!!と誰かにぶつかってしまった。
見上げる程背の高い男だった。
モデル並みに顔も体型もよくて、
目が少し釣り上がっていて、
綺麗な茶髪が印象的だった。
「おいそこのお前!!」
小声でスミマセンと言ったのだが
聞こえなかったのだろうか
腕をいきなり掴まれ、
「おい!!謝れよ!!!」
と大声を出された。
男の大声に周りの人がビックリして、俺達を見ている。
だー煩いな!!!!
てか、コイツ耳悪いんか!?
「俺は今日の暑さでイライラしてるんだ。それに謝ったじゃん!!!!」
腕を振りほどき、早々と逃げ出そうとしたが、
相手に腕を強く掴まれてるせいで
振りほどけなかった。
クソッ!!!!
離せ離せ変態ぃ!!!!
「誰が変態だ!!!!
・・・ん??・・・お前・・・」
どうやら口に出てたらしい。
男は後ろのほうに黒いオーラ??
的なものが見えるくらい?怒ってた・・・けど、不思議な疑問が浮かびあってる感じだ。
誰だって暑い日は脳みそがおかしくなるって事か。
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