お話

□思わぬ所で
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沢田綱吉 14歳、学生。

現在の趣味はパソコン。
もちろん、
「ネットサーフィン」
などという、そんなレベルの低いものではなく

オンラインゲーム。

そう、最近流行りの
"メイ●ルストーリー"
だ。

まだ始めて1ヶ月。
バリバリの初心者だ。
(パソコン難しいんだよ)


「今日もするかー…」

この間、
久々に父さんが帰って来たと思ったら、"パソコン"を置いて、またすぐにイタリアに帰ってしまった。

「なな、愛してるゼ☆」

だと。
何の為帰って来たんだよ…
意味わかんねぇ!!!
まぁ、ゲームが好きな俺には
とても嬉しい事だ。
インターネットにも繋いでくれて行ったみたいで、おかげで俺は毎日パソコン漬けだ。


さっそくメイ●ルに繋ぎ
自分のデータを立ち上げる。
俺のPNは「マグロ」。
「ツナ」=「マグロ」 。
我ながら良いネーミングセンスだと思う。

そういえば…。
昨日仲良くなった人がいたんだ
「二ッ葉」さん。
学ランのアバターだったから
同い年だと思い
仲良くなった人。
この時間帯なら
来てるって言ってたけど…。

「……あれ?」

姿形は二ッ葉さんなのに、
名前だけが違う…。

「"緑たなびく並盛の大なく小なく並がいい"…って長ぇぇぇええええ!!!」

や、そこじゃねーだろ、俺!!
な…なんで並盛中の校歌
(しかも中途半端)
なんだよ…。

「え、うそぉ?!誰だよこんな名前つけてんの!つけるからには並中生なんだろうけど…」

だからって…これはないだろ…

…………………………。

…いや、いるよ。1人だけ。
こんな事しそうな人!
多分、てか絶対!!

「外見的にも似てるし、並中の事好きなあの人ならやりかねない…!」

あの…雲雀さんなら……。

い、一応話し掛けてみるか?
いやいや、あの雲雀さんだぞ?
ここは放っていた方が…。
いや、でもすっげー気になる!

う〜ん...う〜ん...
……………………………寝よ。



次の日…学校☆
そして、あっという間に放課後
(うわ)

「…生徒会室に来たのはいーけど……恐ぇーんだよぅ!!!」

早く…決めなきゃ。
出て来ちゃうかもだし…。
あぁ、どうしよう!!!

「何してんの、誰?」

ぎぃやぁぁぁぁああああっ!!
バレた!!何でだよ!!
中に居るじゃん!!!!
俺、一応気配消したつもりなのに?!!
どうする、俺!どうする?!!ライフカード…つづく!って続かねぇよ!!

……………………よしっ

「失礼…します…」
「あぁ、何だ。草食動物」

この人、失礼だ…!!

「何の用?僕忙しいんだけど」
「あ、すいません…て、アレ?」

雲雀さん…パソコンしてんですけど…つか、あれ?まじ?
俺の予感…的中…?!!!

「ひ…雲雀さん…
何してるんですか…?」

「ん?見て解らないの?
咬み殺すよ?」

「すいません。何でもありません。許して下さい。」

あーもう!!!俺の馬鹿!!
何でもないって言っちゃったよコノヤロー!!!
どうしよどうしよ…!!
あ、そだ。こんな時の為にアレを持って来たんだった。
やっべー俺超天才!!!
ふっふっふ……。
俺の友達(もといしもべ)
の獄寺君が持って来た、
すんばらしい物…!
これで雲雀さんも…

「雲雀さん。今日は雲雀さんに見せたい物があって来たんです…」

「何?君の物で見たいのなんて何もないよ」


くそォォォォオオオオ!!!!
(デ●ノート ライト風)
ま、まて、落ち着け、俺…!!

「ま、まぁまぁ。コレです、見て下さい!!」

「……………!!」


ぎゃはーっっっ!!!!!!
ざまあみーろげっへへへ!!!!


「(コホン)ヒバードと野性の鳥のラブシーン現場の写真です!」


雲雀さんの反応
すんげーおもしれぇぇぇえ!!!!
みたか!!!
雲雀さんの大好き(?)
なヒバードが
他の奴とチュッチュッしてるんだぞ!!?
ひゃははははは!!!!!

…て、本来の目的って
何だったっけ…?


「えー、あのー……」

「これ…どうしたの…?ねぇ…ねぇ…これ…」

「ちょ、雲雀さん落ち着いてっ」

「え?うん、そりゃ僕が人(鳥)の恋愛を邪魔するつもりはないんだよ?うん。でもね、でもさ、僕に報告ぐらいしてくれたって…」

やっべーこの人
人の話聞いちゃいない。
しかもなんか
危ない所行きかけてるし…
てゆか報告って…
鳥は喋れないっつーの。


「ひ、雲雀…さん…??」

「…ぐすっ……う、うぇ…」


え、え?
な、泣き…?!
泣いてるっ…?!!!
え、俺のせい?俺のせい?!!


「雲雀さん、ホラ。あのえーと、これ合成ですから(嘘)…ね?泣き止んで下さい…」

「う…ぅぇっ…うぅ…―。」


泣き止ん…だ……?


「……くが…」

「えっ?」

「…僕がいつ泣いたって…?」


いや、ついさっきじゃん!!


「僕はいつでも笑顔だようふふふーあはははーえへっ」

「?!!!!ちょ、雲雀さんっ?!!」


恐ぇえよ!!!!!!
いきなり泣いたり…笑ったり…
ちょっと可愛いかったけど…


「ワォ!〜♪愛なんてー知らーない〜、愛シカターわからなーい♪」


?!!
歌い出したァァァア!!!
え、もう
雲雀さん訳わかんねーよっ!!
帰っちゃおうかなー。
でもなー。
あー。

…もういーや。
帰ろ。


「見たかい?草食動物。僕は歌もちゃんと歌えるし、泣いてなんかいな…」


シーン…。




ひとりぼっちの運命



「絶望したァァァァアア!!!」




「あー、帰って来ちゃったよ…。雲雀さん、あの後どーしたのかな」


って何で心配なんかしてんだろ

でも結局、メイ●ルの人、わかんなかったしな〜…
どうしよ…。
まー…いーかなー…?


「沢田」

「え?ハイ…」


誰かと思ったら副風紀委員長の草壁さんじゃん!!!
…てか顔ボコボコなんですけど


「どどど、どーしたんですか?!!その顔?!!」

「いや、少し雲雀さんに…」


あの人やっぱ恐ぇぇえっっ!!
何なんだよ…
何考えてるんだよ…!!


「な、何かあったんですか…」

「んー。パソコンをかしてくれって言われたんで、拒否したら…」


え。
雲雀さんのあのパソコン
草壁さんのだったんだ…。
つか、人の物我が物顔で使ってるとか…流石雲雀さん。
もちろん、皮肉の意味で。


「最近メイ●ルにハマってて、その事を話たら取り上げられたんすよ」

「へぇ…ってマジ?!!!」


て事はぁ…雲雀さんはメイ●ルしてるって事?!!!


「ちなみに"二つ葉"って名前だったんだが…あの方は変えたみたいで」

「嘘…。じ、実は俺もやってるんですよ…」

「何?だからか…」

「へ?だからって?」

「沢田がやってるから、あの方もしたいって言い出したのかもな」


え?そうなの?
何で?
…でも嬉しいや。
よしっ雲雀さんに謝りにいこう
そんでメイ●ルで待ち合わせしよう!!!そうだそうしようっ




両思いでしたとさ。
もう、しらん
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