自己満足小説..
□ギャラクシー・スター―墜落女神―
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「頑張りなさいよ……辛いだろうけどね…。」
シェリルは自分の部屋の今までステラがいた場所を
ただ眺めていた。
そう、気丈に振る舞いはしたが彼女自身も鬼ではないのだ。本当にこれでいいのだろうか?という思いが何回も頭を過った。
ステラが余計に傷つくだけかもしれない。でも、ここでステラが逃げたら犠牲者がまた増える。ステラのように悲しむ人も増える。
交錯する頭。
でもただはっきりとしていたのは…
自分の無力さに対する悔しさだった。
―――――――――
「…ステラ……。」
「…ブレラさん!!」
シェリルの部屋から外に出ると路地裏に出た。ドアの横の壁に寄り掛かって立って待っていたボディーガードのブレラと再会した。
二人は大通りに向かって歩き出した。
「…もう話はいいのか?」
「…はい、大丈夫です」
「……これからの予定は……」
ブレラは脳内検索をかけて次の予定を正確にだす。
ブレラの顔が心なしか暗くなる。
「…………作戦だ…。大丈夫か?無理そうなら私が説明して…」
「やります!!!」
「ステラ…?」
「やりたいんですっ」
「…そうか。」
ブレラの顔は心なしかではなく暗くなっていた。
「…無理はするな。」
「はい…」
「私が守ってやる。だから、安心して歌え…。」
「はい、…お願いします。」
ブレラには
ステラが無理をしていることなどお見通しだった。
静けさの後、二人は同時に頷く。
そしてブレラはルシファーを呼び、飛び立っていった。