小説

□あまやどり
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「あぁー、おっせーなぁ!!」


何処かに行ったまま帰ってこない宵風は、いつもよりも雪見の不安を駆り立てていた。




「…くっそー、集中できねぇ…」


明日が原稿の締め切りだが、宵風の事の方が気になる。




いつから宵風を好きになったのか分からない。


あんな生意気なガキは、正直言って嫌いだったのに。





「あー…11時までには帰ってくるよな。店も閉まるし」











それが、甘かった。









12時になっても帰ってこない。





いつもなら、もう帰ってくる時間なのに。
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