Novel[Digimon]
□もっとふたりで
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「はあッ…はあッ…太一先パイ!!」
「ん?よう大輔。」
太一先パイは公園のベンチに座っていた。
「はあッ…先パイ速いっすね!走ってきたんですか?」
「まあな。お前とは足の鍛え方が違うから」
「な……なんすかそれっ!////」
「はははっ。それよりなんなんだ?お前の言いたい事って」
「え?!ああ……」
やっぱり本人を前にすると緊張しすぎてうまく言えない。
先パイが普通の女の子だったらこんなに悩むことはないのに…
俺が好きになったのは男だった。
だから、言えない。
「何だよ、せっかく会ってんのに」
「あ…会ったら緊張してきました。」
「は?なんだそりゃ」
「俺が話すのは大事なことなんで……先パイからどうぞ」
「………俺も大事なことなんだけどな。まあいい。俺から話させてくれ」