Novel[Digimon]
□もっとふたりで
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「出るかな……」
…ガチャ
「ももももしもし!!」
『もしもし…』
「うあッ!ヒカリちゃん!!」
『大輔くん??』
「ヒヒヒヒカリちゃん、あの……!」
『あ、お兄ちゃんね。ちょっと待ってね。』
ふう、良かった……
って、何でヒカリちゃんは俺が太一先パイに変わって欲しいって分かったんだ?!
普通なら先パイより同級生のヒカリちゃんに用事あるって思うよな……
『お兄ちゃん、電話よー。』
受話器の向こうから声が聞こえる。どうしよう、緊張してきた…
『え、誰からだよ?』
『大輔くん。』
『大輔ぇ?…それってお前に用事あんじゃねえのか?』
やっぱそう思うよな…
『お兄ちゃんにだって。いいから早く来て!』