Story

□「出逢い」
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翌日。

私は朝の日差しに目を細めて目を覚ました。

制服に着替えてリビングへ向かい朝ご飯を食べて、お弁当を手にして私はバタバタと座り、両手を合わせる。

「行ってきます!!」

そうして私は目の前の写真立てに微笑み家を出た。

学校に着くと私はいつものように朝読書を始める。

普段、皆より早く学校へ着く私はこの時間が気に入っていた。

そしてしばらくして登校して来た友達と挨拶を交わして朝練を終えた蓮美とおしゃべりしてHRが始まった。

「今日は昨日話したように委員会決めるぞ!」

そう言って先生はどんどん進める。

「葵〜!葵は今年も図書委員?」

「うん!そのつもりだよ?蓮美は?」

「私はパス!委員会と部活の両立は無理!」

席を移動してきた蓮美に私は大きく頷いた。

「蓮美は強化指定選手だもんね」

そう。蓮美が入っているのは体操部。
うちの体操部は強化指定校にされていて蓮美は部活を最優先いる。

「じゃあ次、図書委員やりたい奴は?」

蓮美との会話に集中していた私は先生の声に気づいて手を上げた。

「おっ?3人かぁ、ならジャンケンだな」

先生は手を上げた私達を前に呼ぶ。

(私ジャンケン弱いんだけどなぁ……)

そして気が乗らないままジャンケンをしたせいか結果は見事に負け。

「そんな落ち込まないの!あと残ってるの教科担当だけだから意外と楽かもよ?」

ため息をつきながら席へ戻る私に蓮美は声をかけてくれた。

「うん。そうだね。」

あまり気が乗らない私は曖昧に答えた。

「じゃあ後は教科担当だけだな。もう時間だし後は教科担当の先生に決めてもらえ」

時計を確認しながら先生はそう言って教室を出た。
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