NOVEL-1-

□季節の変わり目ですから
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体重計の針を見る。



うーーーー…
いや、これ壊れてんだろ!
きっとそーだよな!

うんうん!
みんなのアイドル銀さんが太っちゃうとかそーんなこと

そんなこと


そんなこ…



はぁああああああぁ。









盛大なため息が出た。

何が悪い!?
甘いものか?
甘いものがいけねーのか??

いやいや糖分とんねーとやってけねーし…。







…とりあえず、今日は風呂上りのアイスはお預けとかしてみる。


でも、俺全然きにしてねーもんね!
ぜんぜーんよゆー!














…小腹がすいたので飴で我慢。

口の中で飴を転がしながらTVを見る。

さっき新八から連絡があって神楽はあっちに泊まることになったそうだ。



…はぁ。
今日は早く寝るか。
ガキ共もいねぇし、静かに寝れるな。


TVを消して、自室を目指す。
無音になった部屋に戸を叩く音が響いた。




何だよ、こんな夜に。


ガラガラと玄関を開ける。







「よぉ」
「…なんで多串君?」


そこには多串君…もとい土方の姿。
「仕事中じゃねーの?」
「もう終わった」
「あそ」
「…入るぞ」

ズカズカと部屋にあがり込む土方。

「不法侵入で訴えるぞ、コノヤロー」

無視。

あのねー無視は無いんじゃない?


今日何度目かわからないため息をつきながら、戸を閉めた。












「おひさしぶりですねー土方君」
「嫌味か?」
「嫌味だよ」

ここ何週間か土方には会っていなかった。


これでも俺ら付き合ってます。
一応。

ま?彼は激務でしょうから?
俺なんて二の次三の次だろーし?
べっつに俺も会わなくても寂しくねーし?
そんな感じ。


「中々来れなくて悪かった」
「別に期待してねーし」

そう言ってまた一つ飴を口に入れた。

「お前、甘いもん取るのも大概にしろよ」
「あ?何でだよ」
「太ったんだろ?」




!!!!!!!!!!
本日2回目のTHE☆図星顔だったはず。


「な、な、な何で!?」
「さっきチャイナと眼鏡に偶然会った」

あ い つ ら ぁ !

よりによって一番聞かれたくない奴に知られてしまった!




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