NL小説

□ハッピーバースデー
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「先輩、お誕生日おめでとうございます!!!」


朝っぱらから何かと思えば、一応彼女である後輩の来島が、気持ち悪い位の笑顔でそう言ってきた。








ハッピーバースデー








8月10日、今日は晋助先輩の誕生日。

今日の為に、武市先輩からケーキの作り方を教えて貰った。
晋助先輩は、甘いものが好きじゃないからビターのチョコケーキを作ってみた。

まぁ、晋助先輩が食べてくれるとは思わないけど。




「晋助先輩、今日先輩の為にケーキ作ってきたッス!」

「……ケーキ?」

「はい!!先輩が甘いのが嫌いのは分かってるんスけど・・・・ビターのチョコで…」






先輩は、私からケーキの箱を奪えばお皿にケーキを切って一口食べた。

一口食べた後、先輩は喋りもしないし動きもしない。


ちょっとだけ心配した。
だって、あまりにも美味しくなくて不味かったかもって思ったから。




「晋助先輩…?あのっ、おいしくなかったッ「別に、普通に美味いが?」

「ホッ、ホントっスか!?」

「…嘘言ってどうすんだよ」

「良かったぁ・・・・」




晋助先輩が、少しだけ笑って美味しいって言ってくれたから、ケーキの評価は良かったみたいだ。

もし、不味いって言われてケーキを捨てたれたらどうしようって、本気で思った。



(まぁ…言われないように、頑張って作ったんだけど・・・・)





そう思ってると、突然、唇が何かによって塞がれた。

それが、晋助先輩の唇だって気付くのにそうは遅くなかった。







ハッピーバースデー
(なっ……晋助先輩!!!//)
(怒んじゃねぇよ、ケーキのお礼だ…)
(だからって、キスはッ……///)



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