Buried
□一人と独り…
1ページ/2ページ
「大好きだよ、セブルス」
「あはよう、セブルス」
「おやすみ、セブルス」
「どうかしたのかい?」
「また試合の新記録を作ったんだ!」
いつも五月蠅いぐらいに声をかけていた男
ジェームズ・ポッター
いつからか…
私はお前がいないと何も出来なくて
何もしようともおもわなくって
ポッターが手をさしのべてくれるのを待っていた
セブルス「馬鹿馬鹿しい…」
暗い地下室にある私室
ふと見つけた日記帳
中に書いてあるのは…
一番楽しくて何も知らない時期のこと
ジェームズが生きていたときのこと
いつも一人で読書をして…
勉強して…
食事をして…
それで我輩の一日は終わるはずだったのだ…
ジェームズ・ポッターという男に会うまで
あまり書かれていない日記帳をぺらぺらとめくりつつ
机の上で読んでみることにした